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田町-品川間にできる高輪ゲートウェイ駅と再開発事業

私たちの地元、田町についてご案内します。

2019年12月9日更新

このページでは、
高輪ゲートウェイ駅とその周辺、近隣にある 泉岳寺駅改良(ページ内リンク)
そして田町を通過する予定のJR羽田空港アクセス線(ページ内リンク)についてまとめています。

もくじ
1.高輪ゲートウェイ駅
1.1 高輪ゲートウェイ駅の概要
1.2 高輪ゲートウェイ駅の場所と地図
1.3 高輪ゲートウェイ駅のホームの構成と駅の工夫
1.4 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発の概要
1.5 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発エリアの現状
1.6 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発計画
1.7 高輪ゲートウェイ駅とイベント
1.7.1 Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)
1.7.2 高輪ゲートウェイ駅と東京オリンピック・パラリンピック
1.8 高輪ゲートウェイ駅とリニア中央新幹線品川駅の関係
1.9 高輪ゲートウェイ駅の駅名の公募
1.10 高輪ゲートウェイ駅と田町始発電車の関係
1.11 高輪ゲートウェイ駅と鉄道の工事
1.11.1 品川駅改良工事(2013/11)
1.11.2 東海道本線線路切替工事(2016/11)
1.11.3 山手線・京浜東北線の移設工事
1.11.3.1 第1回線路切替工事(2018/6)
1.11.3.2 第2回線路切替工事(2019/11)
1.12 高輪ゲートウェイ駅と周辺開発についての時系列のまとめ
1.13 高輪ゲートウェイ駅周辺の街の人気
1.14 高輪ゲートウェイ駅関連の参考資料
2. 泉岳寺駅改良工事
3. JR東日本の羽田空港アクセス線

1. 高輪ゲートウェイ駅
1.1 高輪ゲートウェイ駅の概要

JY26高輪ゲートウェイ駅駅名票 JR東日本は、2020年春頃の暫定開業(2020年3月14日開業との報道あり)を目指して、山手線・京浜東北線の田町―品川間に高輪ゲートウェイ駅を設置します。
世界的な建築家 隈研吾さん(新国立競技場などをデザイン)が設計します。
日本の魅力を発信していくために、折り紙をモチーフとした大屋根などを備えた「和」を感じられる駅となります。
2017年2月に、JR東日本とURにより高輪ゲートウェイ駅の起工式が行なわれ、現在工事中です。

JR東日本としては初めて駅名を公募しました。発表は2018年12月4日で、応募数の多い順ではなく応募された案の中から選考して決めた、とのことです。

また、品川車両基地の見直しによって創出される約13haの大規模用地で、駅周辺の街づくりを進めるとしています。
JR東日本が、駅だけでなく「街づくり」まで行なうのは初めての経験とのことで、これからの展開が注目されるところです。

総事業費はおよそ5,000億円。新しい駅のほか、オフィスや商業施設、住宅などが入る合わせて6棟の超高層ビル、それに広場などを整備する計画です。
高輪ゲートウェイ駅の暫定開業は先述の通り2020年春頃を、街開きは2024年を想定しています。

高輪ゲートウェイ駅外観
高輪ゲートウェイ駅内部
山手線大規模運休続く 「高輪ゲートウェイ」駅 が初公開(NHK、2019/11/16)


ちなみに山手線に駅が新設されるのはとても久しぶりです。この高輪ゲートウェイ駅の前は1971年にできた西日暮里駅。その前は何と更にさかのぼることちょうど40年、隣駅の日暮里駅(1931)でした。
現在山手線の駅間で一番長いのが田町-品川間(2.2Km)ですので、高輪ゲートウェイ駅にはちょうどよい場所とも言えます。

開業日については、JR東日本の正式発表ではありませんが、共同通信社が2020年3月14日予定報道しています。
他の新聞社でも後追いの報道が行なわれています(中日新聞)。


現在分かっている情報を時系列でまとめると、次のようになります(詳細は後述)。

・2013年11月23~24日:品川駅改良工事(東海道線などが最大34時間運休)
・2013年度:高輪ゲートウェイ駅を含む周辺の再開発の着工
・2014年3月14日:JR東日本の上野東京ライン(東北縦貫線)開通
 (東海道・東北・高崎・常磐線の東京-上野間直通運転開始、
  車両基地機能移転による田町車両センターの大幅縮小と土地のねん出)
・2016年11月19~20日:東海道線の線路切り換え工事
 (約20時間にわたり東海道線の一部区間で運休や変更)
・2017年2月10日 JR東日本とURにより高輪ゲートウェイ駅起工式
・2018年6月16~17日 第1回(京浜東北線南行き)線路切替工事(京浜東北線と東海道線の運休を伴う。品川駅の5番線ホームを京浜東北線に供用開始)
・2018年6月30日:新駅の駅名募集締切
・2018年12月4日:駅名発表「高輪ゲートウェイ駅」
・2019年11月16日:第2回(山手線と京浜東北線北行)線路切替工事(山手線大崎-田町-上野間が16時頃まで運休、京浜東北線品川-田町間が終日運休)

・2020年春頃(3月14日?):高輪ゲートウェイ駅の暫定開業
・2020年春頃から9月初旬:高輪ゲートウェイ駅前にイベントスペースを設置、東京オリンピック・パラリンピック関連のイベントも開催予定
・2024年:高輪ゲートウェイ駅周辺の本格的な街開き(想定)、泉岳寺駅拡張工事終了予定
・2027年:リニア中央新幹線開業、品川駅地下に東京側のターミナル駅開業



 田町の賃貸物件(シングルファミリー)
 高輪ゲートウェイ駅周辺の売買物件(町域が広いのでご注意ください) 


1.2 高輪ゲートウェイ駅の場所と地図



高輪ゲートウェイ駅の位置は、田町駅から約1.3Km、品川駅から約0.9Kmです。当初案よりは少し南に下ったようです。品川-田町間で山手線、京浜東北線をぐっと海寄りに移設し(移設工事済)、駅を作る計画です。

高輪ゲートウェイ駅と、約300m離れることになる都営地下鉄浅草線・京浜急行の泉岳寺駅とは、何らかの形で連絡する方法を検討するそうです。



現在のところ、GoogleMapsでは駅自体は地図にはまだ掲載されておらず、航空写真のほうが分かりやすいです。
場所を確認したい方は、地図に切り替えたり、拡大縮小してみてください。
すでに山手線・京浜東北線は海側に移設されていますが、航空写真と地図の更新が間に合っていないので、ご覧になるタイミングによっては線路の位置が古いままかも知れません。



1.3 高輪ゲートウェイ駅のホームの構成と駅の工夫

高輪ゲートウェイ駅2~3階の予想図です。プラットホームは地上階にあり、山手線と京浜東北線は、それぞれ同じ島式ホームに発着します。 したがって、山手線と京浜東北線は同じホームでは乗換えができない形式です。
現在の田町駅のような形態ではなく、品川駅のような関係です。
改札(出口)は南北2箇所に設けられる予定ですが、南改札は2024年度以降の開発エリアとなっているようです。
改札を出る、街の歩行者デッキに接続される予定ですが、2020年の暫定開業時にはデッキはまだありません。
3Fデッキにはスターバックスコーヒーができるようです。
ホーム、コンコース、街は、1つの大屋根におおわれた約1000平米の大きな吹き抜けになります。

駅の乗降人数は、
開業時は1日平均4.6万人、
まち完成時には26万人(恵比寿、五反田駅クラス)
を想定しているとのことです。

JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅を新技術の実証実験の場ととらえており、新しいサービスとして、
□QRコードによる改札機利用
 (この駅だけQRにしても、他の駅でQRに対応していないとあまり意味がないという意見はあるようです。)

□ロボットの活用(AIを活用した案内ロボット、警備・清掃ロボット、広告ロボット、車椅子タイプの移動支援ロボットなど)

□無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」の常設

□各種のAIサイネージ


などの導入が予定されています。


1.4 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発の概要

駅を含む開発用地の面積は13.9ヘクタールで、六本木ヒルズエリア(約9.3ヘクタール)、東京ミッドタウン(約6.8ヘクタール)を優に超えています。巨大な街がいきなり登場することになります。
開発は、JR東日本と都市再生機構(UR)が協力して進めます。
JR東日本が、駅だけでなく「街づくり」まで行なうのは初めての経験とのことで、これからの展開が注目されるところです。

この地区は国際便が拡大している羽田空港にも近いことから、201112月には国の「国際戦略総合特区」に指定されました。国は特区で働く外国人の入国審査などに関する規制を緩和、都は特区内の企業の法人事業税の減免などで、外資系企業の誘致を図っていくとのことです。
東京都のホームページには「東京サウスゲート」を形成すると書かれています。「品川国際都心」と言えるようなエリアを構想しています。

高輪ゲートウェイ駅と新しい街ができることで、周辺効果によってここ田町もよりにぎやかになることでしょう。


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1.5 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発エリアの現状



大きな地図で見る

GoogleMapsがまだ更新されておらず、「山手線」、「京浜東北線」が広い土地の西側(高輪大木戸跡に近いところ)を走っていますが、これらはすでに「上野東京ライン」と書かれた線路の近くに移設されました。(この広い土地はもともとは何十本もレールのあった電車区だったところが空き地に変わったものです。)

ちなみに、地図内で横須賀線が大胆にカーブしていますが、これは地下にあります。

低すぎる鉄道ガード「高輪ガード」また、ちょうど中央に一方通行の細い道路が見えていますが、これは高さ制限1.5mという低すぎる鉄道ガード「高輪橋架道橋」です(田町トリビア(当店のホームページ))。
このガードはいずれ作り直す予定(記事)で、最新の情報では2020年4月から自動車通行止めの予定ですので、興味のある方は早めにご覧ください。
(2019年内には通行止めにするという記事もありましたが(記事)延びたようです。
なお、高輪橋架道橋が自動車通行止めになっても、歩行者と自転車(押し歩き)の通行は引き続き可能とのことです。芝浦方面から高輪ゲートウェイ駅への歩行者・自転車の経路は、(一旦国道15号に出るため)多少遠回りながら確保されます。
高輪橋架道橋には、別名がたくさんあります。
「高輪ガード」「泉岳寺ガード」、 「行灯殺しのガード」・「ちょうちん殺しのガード」(どちらもタクシーの社名灯)、 「首曲りトンネル」、「おばけトンネル」(おばけが連想される暗さだから)。)

ちなみに現時点では、最終段階の駅舎工事が着々と行なわれています。
京浜東北線と山手線はすでに高輪ゲートウェイ駅のホームを通過するようになりましたので、工事の様子を間近で見られます。

駅前広場の本格的な工事は、旧線廃止後の2019年11月中旬からとなりますので、急ピッチの作業になるものと思われます。


  2014年6月撮影。旧田町車両センターを北東方向から見ています。写真の左奥が品川駅で、右手前が田町駅です。高輪ゲートウェイ駅は写真中心から少し左側に作られています。





1.6 高輪ゲートウェイ駅周辺の開発計画

高輪ゲートウェイ駅付近の開発計画
2018年9月に公表された開発計画によれば、
街区は田町方向から、1街区、2街区、3街区、4街区と名付けられ、
駅前の4街区には北棟と南棟の2棟が建つとのことです。

そこから更に品川駅方向の、区域5、区域6は将来開発となっています。
それらの間をつらぬく、環状4号線という道路の建設とのタイミングが調整されるのかも知れません。
環状4号線は高輪台方向から高架で下りてくる大工事になりますし、白金台・高輪台周辺では多くの地権者との調整が発生するため、着工までに時間がかかる可能性が高いと思われます。


高輪ゲートウェイ駅付近の開発計画
今度は逆側(海側)から見た図になります。
1街区には45階建の住宅(上階は国際水準の居住施設)およびインターナショナルスクールなど、
2街区には6階建の文化創造施設、
3街区には31階建のオフィスビル+生活支援施設(医療施設など)、
4街区には30階建のオフィスビル+レストラン、国際水準のホテル、コンベンション施設など

が計画されています。

駅前広場は2層構造となり、
下層はバス・タクシーの停車場、
上層は歩行者用
で使い分けられます。



続いて、道路の計画です。
高輪ゲートウェイ駅前2020年の道路
まず、2020年暫定開業時は、このL型の道路(図中では補助線街路第332号線)が国道15号線(第1京浜、放射19号)から延びてくるだけとのことです。自動車は終点部分でUターンしてもと来た道から出ていくことになります。
駅前の歩行者デッキはこの時点ではまだ存在しません(駅には上がれるようになっているとのことです)。
また、駅前広場はまだ平地のままの状態になるとのことです。

高輪ゲートウェイ駅エリアの用途の概要
続いて、2024年の街開きに向けての計画です。
エリアごとの用途と、道路の概要です。北から順に、
居住系エリア
業務系・国際交流計エリア
商業系エリア

が定められます。
また、真ん中のエリアには新 東海道という歩行空間が設けられる予定です。

高輪ゲートウェイ駅エリアの道路計画

2015年に発表された開発計画と道路計画です。第1京浜(国道15号)方面から高輪ゲートウェイ駅に向かうには、現在の泉岳寺駅方面、または品川方面の高輪あたりから東(地図では上)に行き、線路に行き当たったところから線路沿いに進むことになりそうです。

開発地を横断(縦断)する道路については、次の図が分かりやすいです。(東京新聞)
2020年開業の高輪ゲートウェイ駅と周辺の未来図





1.7 高輪ゲートウェイ駅とイベント

1.7.1 高輪ゲートウェイ駅と「Takanawa Gateway Fest」

駅正面付近ではイベントの開催を検討しています。パビリオンなどは段階的に設置されていくとのことです。

〇JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅開業に合わせて駅前に特設会場を設置し、「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」を開催します。
〇約半年間の期間限定イベントで、あたらしい街の賑わいをイメージし、期待感をもっていただけるような未来を疑似体験できるパビリオンをはじめ、最新映像技術を用いたデジタルアートミュージアム、日本初上陸の屋外インスタレーション、日本の魅力を新しいスタイルでお届けするフードショップなど、お客さまに楽しんでいただける空間をつくります。

具体的な開催内容は、未来を先取りした技術の活用による駅や街の可能性を追求した展示空間、J-WAVEとの共同企画による食・音楽・アートなどをテーマにした施設。そして日本の魅力(文化、伝統、技術など)にあふれた食・モノを提供する店舗に参加・体験を中心としたスポーツイベントとなっている。

Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)
写真を見る限りでは、なかなか広い場所がフェスティバルのために利用されるようです。


1.7.2 高輪ゲートウェイ駅と東京オリンピック・パラリンピック

2020年7月から東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。オリンピックのオフィシャルパートナーとなったJR東日本は、高輪ゲートウェイ駅周辺で「東京2020大会の開催気運を高める取り組み」を実施します。 駅前用地の一部が、オリンピック・パラリンピックの「ライブサイト」の会場となることが決まっています。

開発が間に合わないこともあって、再開発地区を含めた田町周辺に競技施設や選手村などが作られる計画はありません。



1.8 高輪ゲートウェイ駅とリニア中央新幹線品川駅の関係

2027年の開業を目指すリニア中央新幹線(リニアモーターカー)は、東京側のターミナル駅(終点)が新幹線品川駅地下となります。品川駅と高輪ゲートウェイ駅はお隣ですので、地区の開発にさらなる相乗効果が期待されます。
リニア中央新幹線品川駅と、高輪ゲートウェイ駅の間は直接通路で結ばれるとのことです(改札内か改札外かは現在のところ明記がありませんが、異なる駅どうしが改札内で歩けて行けてしまうとJRの料金計算が複雑になりそうですので、改札外の可能性が高いと思われます)。
JR品川駅と、高輪ゲートウェイ駅近くの区画の間も、将来的に通路でつながるとのことです。



1.9 高輪ゲートウェイ駅の駅名の公募

駅名の公募は、JR東日本としては初めての試みでした。応募数の多い順ではなく、応募された案の中から選考して決めた、とのことです。

公募の結果は次の通りでした。
応募総数:64,052件

1位:高輪 8,398件
2位:芝浦 4,265件
3位:芝浜 3,497件
4位:新品川 2,422件
4位:泉岳寺 2,422件
6位:新高輪 1,275件
7位:港南 1,224件
8位:高輪泉岳寺 1,009件
9位:JR泉岳寺 749件
10位:品田 635件

130位:高輪ゲートウェイ 36件
JY26高輪ゲートウェイ駅駅名票


選定理由について、JR東日本は次のようにまとめています。

 この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています。
 新しい街は、世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指しており、新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります。
 新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全 体の発展に寄与するよう選定しました。

確かに、近くには「高輪大木戸(跡)」があり、江戸の重要な門の1つでした。(今は信じられないかと思いますが、警備のために夜はこの門が閉じられていたんですよ。つまり、夜は東海道から江戸には出入りできなかったのでした。門限は夜10時頃だったそうです。それだけ重要視された玄関口だったということですね。
また、江戸時代の精密地図作成で有名な伊能忠敬は、この高輪大木戸を起点にして全国の地図を作ったのでした。)

JR東日本としては、
公募結果ダントツ1位の「高輪」という名称を活かしつつ、
未来志向の「ゲートウェイ」という単語を加えて、
新しい街の印象を創造したい、
といった意図があったのかも知れません。

実は当店の予想は
1位「新品川」
2位「品川ゲートウェイ」
だったので、2位が半分当たっていた感じです。
「品川」という「ブランド地名」は固守するだろうという予測と、
駅の住所は正確には港南なので「高輪」を使うことは無いだろう、
という先入観が、当店が予想を外した大きな理由です(笑)。

ちなみに、2016年10月から順次導入された駅ナンバリングのうち、山手線では「JY26」が、京浜東北線では「JK21」が欠番になっており、これらが高輪ゲートウェイ駅に割り当てられます。
更に、高輪ゲートウェイ駅じたいに「TGW」のスリーレターコードが付与される予定です。





1.10 高輪ゲートウェイ駅と田町始発電車の関係

品川新駅の魅力を高める「田町始発」電車(itmedia)》という記事が2016年に出ており、田町駅の北側にある折り返し線が、新駅の山手線外回り始発を早める効果をもたらすことに触れています。
ところが、2019年に発表された羽田空港アクセス線の東海道線接続区間(田町駅前後)のトンネル工事のために、折り返し線が廃止(早くて2022年?)されることが発表されました(下記で詳しく触れます)。2019年時点では田町始発は外回り線しかありませんが、その始発が廃止されるのかどうか、少し気になるところです。
2019年11月の工事略図を見ると、高輪ゲートウェイ駅の田町寄りの場所に折り返し線に似た行き止まりの線路が書かれているので、田町駅の折返し機能が廃止されて高輪ゲートウェイ駅に移るのかも知れません。




1.11 高輪ゲートウェイ駅と鉄道の工事
1.11.1 品川駅改良工事(2013/11)

2013年11月23日から24日にかけて、東海道線が約34時間にわたって運休するなどの大きな影響を伴った、品川駅の改良工事が行なわれました。この工事は、東海道線から上野東京ライン(東北縦貫線)への乗り入れを控え、品川駅構内に新設した車両基地周辺の線路を切り替えてホームの変更を行なうものでした。

1.11.2 東海道本線線路切替工事(2016/11)

2016年11月19日から20日に品川駅周辺で東海道本線の線路切り換え工事が行なわれました。およそ20時間にわたり一部区間で列車の運休や変更が生じました。田町近く、札の辻あたりまで新線に切り替わりました。

1.11.3 山手線・京浜東北線の移設工事

続いて、山手線・京浜東北線を東側(海側)に移設する必要がありました。これらが移らないと、全面的な都市開発や駅前広場の整備には着手できません。
(高輪ゲートウェイ駅を出た京浜東北線の北行き(新線)は、山手線の外・内回り線と立体交差した上で田町駅に入る必要性があります。こうしたことから、かなり規模の大きな移設工事になりました。)

1.11.3.1 第1回線路切替工事(2018/6)

まず、第1回線路切替工事として、2018年6月16日からの1晩の工事で、京浜東北線南行き(線路4本中1本)が東側に移動となりました。品川駅改良工事とも関連し、京浜東北線南行きが品川駅5番線を使用することになりました。
その京浜東北線南行きはいち早く高輪ゲートウェイ駅のホームの横を通過しましたので、工事途中の駅の様子を眺めていた方もいらっしゃるでしょう。

京浜東北線南行きの線路切替直後   京浜東北線南行きの、線路切替直後の様子です。写真中央下で古い線路が断ち切られ、左下(田町方向)から伸びてきた京浜東北線南行きは左にカーブし、ま新しい線路につなぎ変えられています。工事を終えた担当者たちが新設した線路の1番電車の通過を待っています。
2018年6月17日撮影。





1.11.3.2 第2回線路切替工事(2019/11)

残りの3線路(京浜東北線北行、山手線外・内回り)は、第2回線路切替工事で、2019年11月16日に移設されました。
3本の線路を約120mも海側に移設することになる、長時間の運休を伴う大工事でした。
山手線の運休を伴う工事は、JR発足後初とのことです。

この工事に合わせて、品川駅において、京浜東北線北行が3番線から4番線に移りました

高輪ゲートウェイ関連の第2回線路切替工事   3本の線路を切り替える、第2回工事の様子です。下の図で「切替箇所①」にあたる、田町駅から品川駅方向(高輪ゲートウェイ駅方向)に少し進んだ場所です。線路はすでにつながり、架線の工事をしているようです。NHKによれば、めったに見かけることのない「幻の車両」と呼ばれる軌陸車(道路と線路の両方を走れる車など)が約90台も集結したそうです。
2019年11月16日撮影。
2019年11月16日線路移設概要
品川駅線路切換工事に伴う列車の運休について(JR東日本ニュース)


当日は(きっぷや定期券に対して)振替輸送が実施されました。

工事後に乗車した方はご存知かと思いますが、山手線・京浜東北線の電車は計4本の線路とも、高輪ゲートウェイ駅のホームの横を通過するようになりました。
これから開業日までは、全電車が通過となりますが、窓の外を見ると少しずつ完成に近づいていく駅を眺めることができるでしょう。



1.12 高輪ゲートウェイ駅と周辺開発についての時系列のまとめ

現在分かっている情報を改めて時系列でまとめると、次のようになります。

・2013年11月23~24日:品川駅改良工事(東海道線などが最大34時間運休)
・2013年度:高輪ゲートウェイ駅を含む周辺の再開発の着工
・2014年3月14日:JR東日本の上野東京ライン(東北縦貫線)開通
 (東海道・東北・高崎・常磐線の東京-上野間直通運転開始、
  車両基地機能移転による田町車両センター(*)の大幅縮小と土地のねん出)
・2016年11月19~20日:東海道線の線路切り換え工事
 (約20時間にわたり東海道線の一部区間で運休や変更)
・2017年2月10日 JR東日本とURにより高輪ゲートウェイ駅起工式
・2018年6月16~17日 第1回(京浜東北線南行き)線路切替工事(京浜東北線と東海道線の運休を伴う。品川駅の5番線ホームを京浜東北線に供用開始)
・2018年6月30日:新駅の駅名募集締切
・2018年12月4日:駅名発表「高輪ゲートウェイ駅」
・2019年11月16日:第2回(山手線と京浜東北線北行)線路切替工事(山手線大崎-田町-上野間が16時頃まで運休、京浜東北線品川-田町間が終日運休)

・2020年春頃(3月14日?):高輪ゲートウェイ駅の暫定開業
・2020年春頃から9月初旬:高輪ゲートウェイ駅前にイベントスペースを設置、東京オリンピック・パラリンピック関連のイベントも開催予定
・2024年:高輪ゲートウェイ駅周辺の本格的な街開き(想定)、泉岳寺駅拡張工事終了予定
・2027年:リニア中央新幹線開業、品川駅地下に東京側のターミナル駅開業

(*)JR東日本東京総合車両センター田町センター





1.13 高輪ゲートウェイ駅周辺の街の人気

週刊ダイヤモンド別冊「新築マンション・戸建て 購入完全ガイド 不動産のプロ105人に聞いた『狙い目』エリアはここだ!」(2013年秋発売)で、田町が5位に入っています。1位は品川で、どちらも田町-品川間の山手線高輪ゲートウェイ駅構想と旧田町車両センターの再開発が評価されたようです。

一方、「住みたい街ランキング2017」には、初めて品川が5位に食い込みました。「田町-品川間に計画されている新駅」が品川の人気を押し上げる理由の1つと分析されています。
ただ、「田町」はランキング外となっています。(上の「田町-品川間」のところには地名が出ているのに、一般の方の知名度が低いようで残念です…。田町も住みよい街なので、是非ご検討ください。)

参考:高輪ゲートウェイ駅周辺の不動産売買物件(リアルタイム)←三田、芝浦、海岸は町域が広いため高輪ゲートウェイ駅からの距離にご注意ください。





1.14 高輪ゲートウェイ駅関連の参考資料

JR東日本の発表の記録(新しい順)
2019年11月16日工事分(2019年9月17日,PDF) 「品川駅線路切換工事に伴う列車の運休について」
2018年12月4日(PDF) 「田町~品川駅間の新駅の駅名決定について」
2018年9月25日(PDF) 「都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画(素案)の概要」
2018年6月5日(PDF) 「品川新駅(仮称)の駅名を募集します」
2017年2月27日(PDF) 「品川駅線路切換工事に伴う列車の運休について」
2016年9月13日(PDF)「東海道線品川駅線路切換工事に伴う列車の運休について」
2016年9月6日(PDF)「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について」
2015年8月31日(PDF)「品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について 」
2014年6月3日(PDF)「田町~品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます」

最近の主な記事:
山手線切り替え工事 “幻の車両”「軌陸車」 約90台がそろう (NHK、2019/11/16)
山手線大規模運休続く 「高輪ゲートウェイ」駅 が初公開 (NHK、2019/11/16)
高輪ゲートウェイ駅前に、2020年春の開業から9月初旬までイベントスペースを設置(トラベルWatch、2019/4/22)
品川新駅と街区を一体に 品川開発プロジェクト計画公表 JR東日本(産経、2018/9)
2020年開業予定「品川新駅」公開  乗降客 2024年に「恵比寿級」(東京新聞、2018/8)
JR東日本 山手線新駅名を公募 品川-田町間(毎日、2018/6)
30番目の山手線新駅起工式 品川-田町間、2020年五輪前に開業へ(産経、2017/2)
「新東海道」江戸の活気再び 山手線新駅・田町-品川間(東京)
<「新東海道」の夢>(上)品川新駅街が産声(中)こぎ出そう 海へ世界へ(下)新しいまち、託す未来(以上東京新聞、2018/01) )
2. 泉岳寺駅改良工事

近隣の泉岳寺駅(都営地下鉄浅草線、京浜急行線)も、2024年に想定される街開きに合わせて、ホームの拡張を実施するとのことです。第1京浜(国道15号)の地下だけでは足りないため、隣接市街地を合わせた再開発を行ないます。(泉岳寺駅周辺における市街地再開発事業の実施について(東京都))

京浜急行の旧本社ビルも再開発の対象に含まれています。その京浜急行は2019年秋に本社を横浜みなとみらいに移転しました。
京浜急行はここに持っていた土地を再開発へと充分に活用できそうです。

具体的な泉岳寺駅の課題は、
・現在でもホームが狭く、特に朝は混雑していること、
 さらなる安全確保も必要。
・現在の利用者数6万人が、
 高輪ゲートウェイ駅開業(2020年予定)を経て、
 リニア品川駅開業予定の2027年には10万人と想定され
 さらなる混雑が予想されること
・バリアフリーのための設備が少ないこと
などです。

これらを解消するため、
・地下空間内でホームを拡張(ホーム幅5mを10mに)
・ホームドアの新設
・現在の線路の下、B3階部分に通路を新設、
 海側の再開発ビルから直接出入りできる構造に(改札新設)。
・昇降施設(エスカレーター等)の新設(詳細は未定)
などの工事を行ないます。
2018年に着工、2024年(高輪ゲートウェイ駅周辺の街開き予定)の 完成を目指す
とのことです。

泉岳寺駅改良計画
上の図の「B3」階に通路が新設され、再開発ビルとの間に直接の通路(改札)が新設されるとのことです。


 田町の賃貸物件(シングルファミリー)
 高輪ゲートウェイ駅周辺の売買物件(町域が広いのでご注意ください) 

3. JR東日本の羽田空港アクセス線

JR東日本は、現在使われていない浜松町-田町-東京貨物ターミナル間の貨物線などを活用し、羽田空港へのアクセスを確保する計画を持っています。
東海道線との接続を確保し、新橋駅、東京駅などから乗換なしで行ける列車を走らせ、上野東京ラインを通って北関東からの直通列車も羽田空港に乗り入れたいとしています。
残念ながら現在公開されている計画では、田町は通過するだけであり田町には駅が作られないとのこと。また、2020年春開業予定の新駅・高輪ゲートウェイ駅にも乗り入れないとのことです。
2029年頃に、一部が開通するのではないかと見られています。

2013年にこの構想が発表されたときには、2020年の東京オリンピックに間に合わせるのではないか、との論調もあったのですが、2018年時点の報道では結局はオリンピックには間に合わないことが明確になりました。
2019年の報道では、東山手ルートについて「環境アセスメントに約3年、工事に約7年。(2019年にアセスメントに着手)」とのことで、2029年には開業するものと予想されています。


…山手線の田町付近から海岸部を通って羽田空港方面に向かう現在休止中の貨物線を活用した新しい鉄道路線です。空港付近でトンネルを造って貨物線と空港とを直結させ、都心から列車が直接乗り入れるルートを軸に検討を進める方針です。…

(2013年11月、NHK記事より引用)


羽田空港アクセス線

上記の地図では「①羽田空港アクセス線」に該当します。

羽田空港アクセス線

上の地図の「東山手ルート」は、田町駅の北側で、羽田方面に向かう貨物支線(大汐線)と、東海道本線(上野東京ライン)とをつなげる計画です。
水戸、宇都宮、高崎といった北関東から羽田空港行きのアクセス列車が走り、田町を通ることになります。
東京駅-羽田空港新駅間の所要時間は(わずか)18分を想定しているとのことで、利便性がよくなり、気持ちとしては羽田空港をより近く感じることになるでしょう。



現在分かっている情報を改めて時系列でまとめると、次のようになります。

・2019年5月15日:羽田空港アクセス線東山手ルート、環境アセスメントに着手
・2019年6月18日:環境アセスメントに伴う意見書の提出期限

・2022年頃?:工事着工?
・2029年頃?:開通?

過去の報道
JR東日本、羽田空港アクセス線の環境アセス着手(Aviation Wire,2019/5/20)
JR羽田アクセス線建設、本格始動へ まず「東山手ルート」(TOKYO MX,2019) JR東が北関東と羽田空港を直結 冨田社長、新線乗り入れ構想表明(産経,2014)


次は、田町付近の東海道本線の貨物支線(大汐線)の状況です。

休止中の東海道貨物線田町付近   新幹線のすぐ左側にある草の生えている線路が、休止中の貨物線です。田町(正確には札の辻橋の南側)から浜松町までは単線です。(田町駅の北側から田町駅方向を撮影しました。)

この貨物線の北側は、昔は汐留貨物駅までつながっていましたが、現在の線路は浜松町駅の南側でブツッと切れ、浜松町駅横の敷地の跡は空き地になりました。以前は浜松町のこの場所から自家用車を積んだ貨車と客車を連結したカートレイン(カートレイン九州、カートレイン北海道)が発着していましたし、ジョイフルトレインの展示イベントなどにも使われたことがあります。ちなみに田町-浜松町(南側)間の貨物線は単線です。

東海道本線(上野東京ライン)と貨物支線の間は現在、浜松町・田町周辺では全く接続が切れてしまっています。
東海道本線と貨物支線の間には東海道新幹線が走っているため、新設する短絡線は立体構造にする必要があります。


羽田空港アクセス線のトンネル
この「羽田空港アクセス線」に田町駅ホームができるのかどうかが気になっていましたが、結局田町駅近くではトンネルで通過し、田町に駅は作られない、ということが分かりました

新設する短絡線は、「東海道線接続区間」に該当し、
浜松町方面から来た東海道線の、上下線の間にトンネルを新設し、
東海道線下り線と新幹線を地下でくぐって、
札の辻橋を越えたあたりで地上に出て、
現在の大汐線の高架につなぐ模様です。



羽田空港アクセス線の断面
工事の手順としては、
①山手線引き上げ線(田町駅から見て浜松町方向の折り返し線)を撤去し、
②山手線外回り、③京浜東北線南行、④東海道線上りを順次移設し、
⑤の計画線を新設する予定とのことです。


羽田空港アクセス線計画地の写真
上の計画を実際の写真に落としてみました。
①山手線引き上げ線(田町駅から見て浜松町方向の折り返し線)を撤去し、
②山手線外回り、③京浜東北線南行、④東海道線上りを順次移設し、
⑤の計画線を新設する予定です。
左端のほうの現在の大汐線は、この近くでは使わないようです。

上の写真の先に、半地下の「雑魚場架道橋」という、歩行者と自転車専用の通路があります。
昔は船を出し入れする水路だったそうです。
今は芝と芝浦を結ぶ希少な通路となっていて、通行量は意外とあります。
設計図を重ねると、この通路の真ん中あたりを、東海道線接続区間の計画線が、やはり半地下で横断することになります。
まさか半地下の通路の真ん中に「踏切」を作ることはしないと思うので(笑)、雑魚場架道橋が今後どうなるのかにも注目しておきたいと思います。


田町駅駅名票(羽田表記付)
もし田町駅に羽田行きの専用ホームができたら、駅名票は左のような形になるかな、と思っていたのですが、幻に終わりました(笑)。



さて、田町とは関係ないですが、地図の羽田空港アクセス線は、りんかい線の東京テレポート方面(JR東京貨物ターミナルとりんかい線の車両基地「東臨運輸区」(通称八潮車両基地)は隣接)や、大井町駅方面に分岐しています。
羽田を出て貨物線に入った電車が、りんかい線に乗り入れてお台場・新木場地区まで直通するようです。
羽田空港-新宿間23分とは、現在に比べると格段の短縮となると思います。





ちなみに当社では高輪ゲートウェイ駅周辺の売買物件をお取り扱いできます。
高輪ゲートウェイ駅周辺のマンション、土地、一戸建てがこのページでご覧いただけます。(三田、芝浦、海岸は町域が広いためご注意ください。)

賃貸物件では、高輪ゲートウェイ駅周辺に限りませんが「今なら電車が見えます」物件カテゴリーを用意してあります。
田町周辺を、山手線、京浜東北線、東海道線、東海道新幹線、東京モノレールが通っています。新幹線の引き込み線が見えるお部屋もあります。
よろしければご覧ください。

ページ上部の駅名標は、駅名標ジェネレーターを利用させていただきました。リアルな画像が生成できるのですばらしいと思います。



 
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